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IN NATURALリブランディングへの想い

「僕、特にコレが好きっていう植物はないんです。そこにいるのが当たり前の存在だからなのかもしれません。」
そう語るのは、IN NATURALリテール事業部のリーダーにして、リブランディング・プロジェクトの責任者である片山さん。”暮らしに、Naturalを纏う。”というコンセプトを自らの生活に浸透させてきた彼に、IN NATURALというブランドにかける想いを語ってもらった。

アパレル業界からの転身

植物に関する仕事に携わってきたわけではなく、前職ではアパレル企業に勤務していた片山さん。なぜ、IN NATURALへと転職を決断したのだろうか。
「某外資系アパレル企業では、販売員からスタートしましたが、最終的には店舗マネジメントなどの仕事も任されるようになり、大手企業の管理部門で役割を担えたことはとても良い経験でした。ただ、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)、販促、オペレーションに至るまで、すべて本社が決定しており、現場ではそれをいかに表現・実行するかを追求する日々でした。もちろん、そこにやりがいは感じていましたが、同時に何か“自分発信”でできることがないかを考えるようになったんです。」

衝撃と高揚が入社へのきっかけに

時として、自分のまったく意図しない方面に人生が動き出すということがある。片山さんにとっては、それがIN NATURALとの偶然の出会いだったのかもしれない。
「たまたま訪れた商業施設(レイクタウン)でIN NATURALを見つけました。植物を選びに行ったというわけではなく、歩いていて何気なく店舗を覗いてみたんです。初めてIN NATURALの店舗を見たときの衝撃は、今でもはっきりと覚えていますね。」 「まず、商業施設の共用部に庭で育てる花や木が展開されていて、それが見事に景観に調和していました。店内には室内用観葉植物が豊富に並び、それらを育てる道具や鉢、肥料も揃っていたんです。それだけではありません。同じ空間には生活雑貨やアパレルも展開されていて、空間全体で暮らしをイメージできる作りをしていました。ワークショップや庭に関する相談ができるスペースも整っていて、お客様との距離も近いという印象を受けました。」 「この多様な品揃えが有機的に調和した空間に、正直“何なんだこの店は!?”と衝撃を受け、それと同時に素直にワクワクしました。当時も今も、他にはない店だと思っています。」 もともと植物は好きだったという片山さんだが、この衝撃と高揚感が、IN NATURALへの入社の決め手となったのだという。

なぜ今ブランド刷新なのか

今回のリブランディングにあたり、改めてその必要性、そして新旧ブランドコンセプトの共通点と違いを認識しているという片山さん。その根底にある考えとは何だろうか。
「より時代の変化にフィットしたサービスを提供する必要性を感じています。これまでのIN NATURALは、自然が主体であり、いかに自らが自然に溶け込むか、自然と深く繋がれるかというところに重きを置いていたのではないかと思います。ところが、時代の変化とともに、今は肩肘張らず自然体でいられること、あくまで自分らしさを表現しつつ、自然を“纏う”ようなライフスタイルへと変化しつつあります。新しいIN NATURALは、ありのままの自分を大切にしながら、自然を取り入れた心地よい暮らしを求める方々に寄り添うブランドでありたいと思っています。」 「もちろん、これまでのIN NATURALは、店舗でのやりとり、ワークショップやお庭の提案を通じて、お客様との距離が近い点が魅力でした。それは今も大切にしていることで、すべての従業員が、お客様一人ひとりとの対話を最も重視しています。」

IN NATURALで働くこと

IN NATURALリテール事業部のリーダーとして、関東に7店舗を展開し、商品の仕入れ管理、店舗開発、運営、イベント企画、顧客対応など、幅広い業務を担当する片山さん。彼なりのポリシーや、仕事に感じるやりがいを聞いてみた。
「弊社で扱っている商品一つ一つには、ストーリーがあります。商材としてただ売れれば良いというのではなく、これらのストーリーを理解し、お客様の趣向や視点に立つ。それを使うことでお客様の暮らしがどのように豊かになるかを考え抜くことを心掛けています。それは僕だけでなくスタッフ全員にいえることで、店舗での体験を通して、ブランドコンセプトでもある“無理せず、だけど丁寧に、心地よく”過ごせる時間を提供できるよう一丸となって取り組んでいます。」 「やりがいに感じることは、やはりお客様から直接お声を掛けていただいたときです。以前購入した商品がとても良かったとか、植物に囲まれたお店の空間を褒めていただくこともあり、お客様の暮らしに彩りを添えられたと実感できたときは、やはりとても嬉しいですね。」 「また、植物はそれ単体で完結するのではなく、鉢だったり、資材だったり、トータルでコーディネートされてこそ暮らしの中でその魅力が活かされると思います。この点、アパレルでの経験が役立っていて、素敵なコーディネートを考えてご提案するのもやりがいに感じる点ですね。」

IN NATURALの魅力とは

IN NATURALのリテール、ガーデンデザインに共通して言えるのは、リピーターが多いということ。そこに隠された魅力とは何だろうか。
「一番の魅力は、何といっても“暮らしに、Naturalを纏う。”を体現できる商品ラインナップ。植物はもちろん、自然素材を使った生活雑貨やアパレル、暮らしに取り入れやすい商品が揃っている点です。植物とその周辺雑貨を扱うブランドは多くとも、一貫してストーリー性のあるアパレルや日用雑貨までを扱うブランドは他にありません。」 「また、お客様一人ひとりに寄り添った接客と、お客様に合わせたNaturalな過ごし方をサポートする丁寧な提案力も魅力の一つです。先日の母の日のイベントでは、島根アジサイのような、希少で特別なアジサイをご提案し、お客様に喜んでいただけました。お客様の感謝を伝えるお手伝いができるという位置づけで力を入れていたので、反響がありこちらとしても嬉しかったですね。このように、お客様の立場に立った一つひとつの取り組みが、商品やサービスをリピートしてくださる方が多い理由なのかもしれません。」

今後の展望

「今後はワークショップやイベントなどを通して、お客様同士が交流できるコミュニティを形成し、IN NATURALを通じてより豊かなライフスタイルを送っていただけるようサポートしていきたいですね。」 「また、全従業員が日々考え行動してくれている中で、自信を持って提案していることをより多くの方に知ってもらい、”暮らしに彩りを取り入れたい時には、IN NATURAL” と思い浮かべて頂けるようブランド価値を高めたいと考えています。」

暮らしと共に

好きな植物は特に無いと語る片山さん。しかし、自宅室内には、パキラ、エバーフレッシュ、アルティシマ、ドラセナ、カラテアが、屋外にはオージープランツと、たくさんの植物たちに囲まれている。最近買い足した植物はなく、どれも長く育てているものばかり。”好きな植物” が無い理由は、”あって当たり前の存在” だから。
「一番長く育てているのはパキラで、20年になりますかね。今では一番長く共にいる存在です。」 日々の暮らしと共に、いつの間にか自然が馴染んでいる。そんな片山さんのライフスタイルそのものが、IN NATURALのあるべき姿を映しているのかもしれない。

文: 藤井麻未


■ 片山陽介 プロフィール
リテール事業部 部長
好きな植物:特になし(当たり前の存在だから)
休日の過ごし方:愛犬ジャックと妻と共にドッグカフェやドッグランで遊ぶ

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