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8月の寄せ植えワークショップレポート
室内で楽しめる観葉植物のハイドロカルチャー

August 20, 2025

2025年8月、蝉の声が夏を奏でる小田原店で、観葉植物の寄せ植えワークショップが開催されました。連日続く猛暑により屋外での作業が難しいこの時期に、涼しい室内で気軽に植物と触れ合い、緑のある生活を楽しんでいただきたいとの思いで企画された今回のワークショップ。初心者でも安心して取り組める、土を使わない「ハイドロカルチャー(水耕栽培)」という手法が用いられました。

ハイドロカルチャーの寄せ植えとは?

ハイドロカルチャーの寄せ植えとは、土の代わりにハイドロカルチャー(水耕栽培)用の石(ハイドロボールやゼオライト)を使い、複数の植物を一つの器に配置することで、室内で手軽に楽しめる植物の飾り方です。異なる性質や伸び方の植物を組み合わせることで、空間に立体感や動きを生み出します。

容器は、ラタンのバスケットにガラスの器を入れたもので、そのまま置いて飾るだけでなく、ハンギングもできるよう麻紐も取り付けられています。丈夫で軽く、経年変化も楽しめるラタン素材は、ナチュラルで優しい雰囲気を演出し、ガラスの器が加わることで涼しげな印象を与えます。また、器の中が見えることで水の管理がしやすくなるという利点もあります。

まずは植物の準備とほぐし作業から

まず、講師の指示に従い、土に植えられていた植物(ぺペロミア、ウォーターマッシュルーム、トラディスカンティア、ワイヤープランツなど)の根をほぐし、付着している土をきれいに洗い流します。土が残っていると腐敗の原因になるため、特に丁寧に洗い落とすことが重要です。この部分は繊細な作業になるので、今回は講師が事前に土の洗い作業を行いました。ワイヤープランツのように細かく分けられる植物は、配置を考慮して分けることがポイントです。

植物の配置と固定をしていく

続いて、透明なガラス容器の底に「ハイドロボール」や「ゼオライト」といった無機質な素材を敷き詰めます。容器の約半分を目安に入れますが、最初は植物を仮置きする程度で、後で調整可能です。ハイドロカルチャーでは土と異なり肥料分が含まれないため、後で肥料と活力剤を与える必要があります。

いよいよ、準備した植物を容器に配置します。今回は、上に伸びるぺペロミアやウォーターマッシュルーム、下に垂れるワイヤープランツやトラディスカンティアといった異なる性質の植物が用意され、講師からアドバイスをもらいながら、参加者の皆さんは思い思いに植物を配置していきます。吊るす場合は、垂れる植物が容器の側面からきれいに流れるように配置するなど、「置くのか吊るすのか」という完成形をイメージしながらバランス良く配置するのがポイントです。「既にカワイイ!」「素敵!」などと、ここでは皆さまテンションが上がっていました。

仕上げ

植物を配置したら、さらにゼオライトを加え根元を埋めて完成です。ここでは、土を固めるように強く押し込みすぎないことがポイント。土とは異なり、ハイドロボールの間には適度な空気が含まれる必要があり、根が呼吸できるようにするためです。根が露出している部分は埋め、葉が埋もれないように注意します。

同じ植物でも、参加者によって雰囲気はさまざま。皆さま自分好みの寄せ植えにすっかり愛着が湧いたようで、ご自宅に持ち帰って育てるのを楽しみにされている様子でした。

日々の水やりと管理の秘訣

完成後、最初の水やりは容器の縁までたっぷりと水を入れ、余分な水が流れ出るまで待ちます。これは、ゼオライトが多孔質でスポンジのように水分を含むため、最初にしっかりと水を吸わせるためです。普段の水やりは、容器の約5分の1から4分の1程度の水が残っていれば十分。土と違い、水の残量が目視で確認できるのがハイドロカルチャーの利点です。水やりの頻度は、「表面が乾いてきたらあげる」程度で、毎日ではありません。講師からは「ウォーターマッシュルームの葉がしんなりしてきたら、水が足りないサイン」と、植物が発するSOSを見極める目安も伝授されました。

観葉植物は「本が読める程度の明るさ」があれば室内でも育てられますが、窓際など直射日光が当たる場所は、夏場は暑すぎます。エアコンの直風も植物にはストレスになるため避けるべきです。植物は明るい方に伸びる性質があるため、片側だけが伸びてしまわないよう、定期的に180度容器を回してあげると、バランスの良い形を保てます。

参加者の声

ワークショップは、参加者からの質問にも講師が丁寧に回答するインタラクティブな形式で和気あいあいと進行しました。参加のきっかけとしては、Instagramやアプリのニュースでイベントを知り、「観葉植物の寄せ植えは珍しい」「水耕栽培を体験してみたかった」「部屋に緑が欲しい」といった声が多く、屋外での作業が難しい真夏の時期に、室内で植物に触れる機会を求めていた方もいらっしゃいました。

初心者でも手軽にできるハイドロカルチャーの寄せ植え。ラタンのバスケットとガラス容器のコンビネーションも涼やかで、皆さま完成した寄せ植えをキッチンの棚や階段の窓際、玄関などに飾るのが楽しみとのこと。今回のワークショップを通じて、参加者の皆さまからは、「思ったより簡単だった」「また別の寄せ植えワークショップにも参加してみたい」と好評をいただきました。また、インナチュラルの専門スタッフが講師を務めるため、ご自宅の植物に関するお悩みや疑問なども気軽に相談でき、丁寧に答えてもらえたことが良かったと仰っていただきました。

次回は、着生植物のコルク板付けのワークショップです。是非ご参加くださいね。

文: 藤井麻未

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