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植物の猛暑対策
真夏を乗り切るケアのコツ

August 25, 2025

近年記録的な猛暑が続き、日本の夏は植物にとって非常に厳しい季節となってきました。連日40℃前後にもなる猛暑の中、植物を元気に保つための具体的な対策とは?生育環境ごとに注意すべきポイントや、知っておきたいケアのコツをまとめました。

室外(庭植え・鉢植え)

・水やり

理想は早朝の涼しい時間(午前6時前後)にたっぷりと。真夏は土中の水分が蒸発しやすく、普段より多めの水量が必要です。やむを得ず日中の暑い時間に水やりをする場合は、庭植えは株元と周囲の土全体に、鉢植えは鉢の中の土だけでなく、鉢全体や置き場所の地面にも十分な水をかけ、全体の温度を下げましょう。少量の水では、高温になった鉢の中が蒸れて根を傷める原因になります。感覚的には、真夏の水やりは普段の5倍程度の水が必要だと思ってください。

・日差しと熱対策

日当たりを好む植物でも、真夏の直射光が強すぎると葉焼けを起こします。半日陰や木陰に移動できればベスト。移動が難しい場合は遮光ネットやマルチング(植物を植えた土の表面をシートなどで覆うこと)で保護を。鉢植えは、鉢の周りにさらに大きな鉢を置き鉢底石などで隙間を埋める「二重鉢」にしたり、ワイヤースタンドに乗せるなどして鉢を底上げし、輻射熱や地面からの熱が直接伝わらないような工夫が有効です。

・肥料について

7〜9月の猛暑期は、多くの植物にとって施肥が負担になります。肥料は植物の成長を促すものですが、極度の暑さの中ではその養分を適切に吸収・利用することが難しくなるからです。したがって、弱った植物には肥料とは異なる活力剤の活用が推奨されます。活力剤は、光合成細菌などで作られており、植物の活力を高める効果があるため、肥料とは異なり過酷な夏でも害がないとされています。ただし、日々草のように開花や結実で体力を消耗する植物には、液肥を少量併用する場合もあり、液体肥料・固形肥料・活力剤などをうまく組み合わせて植物の様子を見ながら使用しましょう。

室内

・置き場所

窓際はレースカーテン越しでも高温になったり、日差しが強すぎる場合があります。窓から30cm以上離し、様子を見ながら日差しが柔らかい場所に移すと良いでしょう。観葉植物であれば、「本が読める程度」の明るさがあれば十分です。

・風通し

サーキュレーターで空気を循環させるのは有効ですが、直風は避けます。人間と同じで、エアコンの直風が当たり続けるのも植物にとって負担になるので注意しましょう。

・肥料について

室外同様、夏場の肥料が植物に与える負担も考え、活力剤に置き換えるなどして適時様子を見ながら使用しましょう。

暑さの傾向とまとめ

近年は、熱帯の植物にとってさえ、本来の自生地よりも日本の夏の方が過酷な環境となってきています。ましてや、北半球の植物にとっては非常に厳しい環境といえるでしょう。上記を参考に、お手入れやちょっとした工夫で猛暑の夏を植物と共に乗り越えましょう。

文: 藤井麻未

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