せっかく庭があるのに、外からの視線が気になって、いつもカーテンを閉め切ったまま…そんな方も多いのではないでしょうか。IN NATURALが提案するのは、お庭に背景を作ることで、室内までも開放的な空間に変えるライフスタイルです。その鍵を握るのが、外の視線を遮ってくれるだけでなく、庭に馴染み、背景のひとつにもなる天然木のフェンス。今回は、天然木の中でも最も人気が高い「ウリン」を使ったフェンスの魅力をご紹介します。
※掲載の写真はイメージです。実際の施工方法、納まり、構造仕様は現場の状況や施工基準に応じて最適に設計・施工いたします。
「アイアンウッド」 と呼ばれる驚異の耐久性
ウリンは、東南アジア原産のクスノキ科の広葉樹です。圧倒的な硬さを持ち、水に沈むほど密度が高いのが特徴の「ハードウッド」の一種ですが、ウリンはその中でも驚異的な耐久性と重厚感から、別名「アイアンウッド(鉄木)」と呼ばれています。
天然木と聞くと、すぐに腐るのではないか、メンテナンスが大変そう、というイメージを持つ方も多いかもしれません。確かに、屋外に設置するものとしては、メンテナンスや塗装の必要がある天然木も多くあります。しかし、ウリンはシロアリなどの害虫や腐朽菌に非常に強く、防腐剤などの薬品を使わなくても屋外で長期間耐えるといわれています。実際に10年以上前に施工し、ノーメンテナンスで腐食がないケースも確認されています。初期費用はある程度かかりますが、その後の定期的なメンテナンスがほとんど必要なく、コスト面でも優れているといえるでしょう。
時と共に美しく育つ “経年美化” の楽しみ
アルミや人工木の製品は、施工直後が完成形の状態です。したがって、その状態を長年保つのは難しく、定期的なメンテナンスも不可欠です。しかし、ウリンはその耐久性ゆえ美しい状態を長く保つだけではなく、年月を経て “味わい” という付加価値が加わっていくのです。これを、IN NATURAでは、経年劣化ではなく “経年美化” と呼んでいます。
施工直後は高級感のある深いボルドー色をしていますが、徐々にシルバーグレーへと変化していきます。時とともに劣化していくのではなく、次第に庭に馴染み、新たな魅力が引き出されていく過程こそが、ウリンの楽しみでもあるのです。最終的に定着するシルバーグレーは、植物の緑を美しく引き立て、オリーブやユーカリのようなシルバーグリーンの葉や、アオダモ、イロハモミジといった繊細な枝ぶりの雑木類とも見事に調和します。
ウリンをフェンスに使うという選択肢
上記の特徴を持つウリンは、まさに屋外に設置するフェンスとしての用途にぴったりです。外からの視線が気になっていた庭にウリンフェンスを設置したり、完全に板で塞ぐだけでなく、角柱(スリット)をリズミカルに配置し、デザイン性の高いオブジェのように見せる方法も、視線を遮りつつ庭のアクセントとして人気の手法です。
シルバーグレーに変化したフェンスは、まるで海外のビーチハウスや古き良き街並みのような、こなれた雰囲気を演出してくれます。カーテンを開けると、そこにはウリンの温かな質感と、風に揺れる植物の緑。家の中の心理的な境界線が一気に広がることで、屋内空間までもがより開放的に感じられるはずです。
自由自在なオーダーメイド・デザイン
既製品のアルミフェンスや人工素材と異なり、天然木はオーダーメイドも可能です。高さ、板の幅、横張り・縦張りなど、現場の状況やお客様のご要望に合わせて細かな調整ができます。また、ウッドデッキと同じ素材でフェンスを立ち上げたり、門柱や玄関ポーチ、アプローチの枕木にウリンを取り入れたりすることで、住まい全体に美しい統一感を持たせることができます。
知っておきたい樹液のこと
天然木であるウリンの特性として、施工初期には注意点もあります。ポリフェノールを豊富に含むため、施工後しばらくは雨が降ると赤茶色の樹液(サポニン)が染み出し、コンクリートなどを汚すことがあります。この樹液は数ヶ月から半年ほどで出なくなります。もし汚れが付着した場合は、高圧洗浄や、アルカリ性の塩素系漂白剤(キッチンハイターなど)で落とすことが可能です。IN NATURALでは、施工場所への配慮や事前の対策をしっかり行いますので、安心してお任せください。
ウリン以外のハードウッド
IN NATURALではウリンが最も人気を集めていますが、他にもさまざまなハードウッドがあり、ご予算やイメージ、用途に合わせての施工が可能です。
たとえば、 公共施設での採用実績が多い南米産の最高級材「イペ」。ウリンと同等の耐久性を持ち、木目が緻密で気品ある仕上がりが特徴です。施工初期の樹液の染み出しが比較的少ない点もメリットですが、希少価値から近年は価格が高騰傾向にあります。
油分を豊富に含み、肌触りがしっとりと滑らかな「イタウバ」は、ハードウッドの弱点であるささくれが出にくい性質があるため、子どもやペットが素足で過ごすウッドデッキや、手が触れるフェンスの素材として最も適しています。
「セランガンバツ」は、流通量が安定しており、ハードウッドの中では比較的コストパフォーマンスに優れた定番材。明るい黄褐色でカジュアルな印象ですが、ひび割れが出やすいため、手が触れにくい高所のフェンスなどに向いています。
“アマゾンのウリン” と呼ばれる「アマゾンジャラ」は、深いワインレッドの色合いと圧倒的な重量感が特徴。ウリンに似た質感と耐久性を持ちつつ樹液が出にくいため、施工時の汚れを避けたい場所で重宝される素材です。
カーテンを開けて暮らそう
せっかくの庭の景観を、室内にいながらにして楽しみたい。外からの視線を気にせずに、開放的に過ごすためのヒントがウリンフェンスという選択肢にありました。まるで日常の一部のように、壁に掛けた1枚の絵画のように、季節に移りゆく庭の姿に、時とともに馴染んでゆくウリンフェンス。さて、思い切ってカーテンを開け、新しい日常の景色をリビングへ迎え入れてみませんか。
文: 藤井麻未








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