海沿いならではの3つの難しさ
一般的に海沿いエリアで庭を造ることの難しさとしては、以下の3つが挙げられます。1. 塩害 海風によって運ばれた塩分が植物の葉や茎に付着することで、植物が水分を取り込めなくなったり、脱水したりして、葉焼けや枯れを引き起こします。塩害が続く場合、植物全体が元気をなくし、枯れてしまうことがあります。
2. 強風 海からの風は強いため、植物が倒れたり、一方向から風が吹くことによる傷みなどが考えられます。
3. 乾燥 海沿いエリアは、場所によっては砂地など土壌そのものが乾燥しやすかったり、海風の影響で植物が乾燥しがちになります。
逆境を魅力に変える戦略的ガーデニング
これらの難点をクリアし、海沿いの個性を最大限に生かす庭づくりのコツは、環境に合わせた植物選びと配置、そして土壌のチェックです。1. 個性を生かす植物選び 植物選びの基本は、耐塩性の高い植物を選ぶことです。自生種(マルバグミ、シャリンバイ、トベラ)など海辺に自然に生えている植物や、オーストラリア産のオージープランツ(ソルトブッシュ、コーストバンクシア)など乾燥地帯に生えている植物、地中海沿岸によく見られるシルバーリーフ類(ユーカリ、オリーブ)、常緑樹などが向いています。対照的に、落葉広葉樹など葉が薄い植物は塩によって水分が抜けやすく、ダメージを受けやすい傾向があります。
2. 配置の工夫 海からの風が吹いてくる方向は比較的決まっているため、建物やフェンスなどを利用して、直接海風が当たりにくい配置にすることが基本です。これにより、植えることができる植物の幅が広がります。フェンスなどの外構資材に関しても、塩に強い素材を選びましょう。
3. 土壌改良 また、植物の個性を生かすためには、根が健全に育つように土壌の状態を最適に保つことが大切です。粘土質の土壌がある場合は排水性を高めたり、砂地の場合は乾燥に気を付けるなど、現状の土壌の状態をチェックし、適切な土壌になるよう改良することが重要です。
海沿いエリアで人気のお庭
では、実際に海沿いエリアに住まれている方は、どのような庭を好まれているのでしょうか。 湘南や葉山などの地域では別荘や移住者も多く、アウトドア好きであったり、庭で食事やパーティーをするなど、屋外空間を楽しみたいという傾向があります。作り込まれた庭よりも、自然の風景を再現したようなナチュラルなイメージの庭が好まれています。雑木を取り入れたり、春夏秋冬、花や実がなり季節ごとの景観を楽しめる植栽を工夫することで、自然に囲まれた豊かな表情を楽しめる庭ができあがります。また、おしゃれな別荘地の景観に合うスタイルとして、「ドライガーデン」も近年人気が高まっています。ドライガーデンとは、サボテンなどの多肉植物や石を取り入れ、乾燥地帯のような雰囲気を出すスタイルで、気候的にも無理がなく、景観に調和させることができます。
手間のかからない、理想の庭を造るお手伝いを
このように、海沿いエリアでは考えなければならない要素が多いので、庭づくりに関して不安を感じる方も多いことでしょう。しかし、これらをしっかりと組み込めば、メンテナンスにもさほど手間のかからない、心地の良い庭を造ることができます。IN NATURALでは、上述したような戦略的ガーデニングに加え、様々な工夫を重ね、お客様の理想の庭を実現するお手伝いをさせていただきます。身近な自然を楽しむ感覚で、海沿いの個性を活かした庭づくりに挑戦してみませんか。文: 藤井麻未
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